絵本を読むことで子どもが成長する5つのポイント

データと経験からわかる絵本を読むメリット

悩むママ
悩むママ

子どもの成長には絵本が良いと聞くけれど、具体的には何がいいの?

そう思ったことはありませんか。私も昔は同じことを考えていたため、その気持ちがよくわかります。
絵本を読むメリットがイメージできないと、読み聞かせを前向きに行うことも難しいですよね。

今回の記事では理系院卒のエンジニアである私が、「絵本の何が良いの?」という疑問にお答えします。
「興味や関心が広がる」といったポイントだけでなく、そのポイントに至った理由や根拠を、

  • 文部科学省やベネッセ教育総研から出ている統計調査
  • 二児の子を育てながら四苦八苦て得られた実体験

を踏まえてわかりやすくお伝えしていきます。

この記事を読み終える頃には、絵本を読むことで得られるメリットを理解できるようになり、日々の読み聞かせがより楽しくできるようになっているはずです。

絵本を読むことで子どもが成長する5つのポイント

興味や関心が深まる

一つ目のポイントは絵本で興味や関心が深まるということです。
ここで一つ息子が5歳の時のエピソードをお話しさせてください。

我が家では月に1回ほど本屋で子どもが選んだ好きな本を買ってあげるようにしています。
これは息子自身が今持っている興味をさらに深めるための行動です。

2021年の12月は、当時映画で流行っていたすみっコぐらしの絵本を買いました。
息子自身が選んだということもあって、それから何日かはすみっこぐらしの絵本を毎晩の絵本タイムで読み聞かせしていました。
そしてその後の生活で、絵本以外の部分でも変化が訪れます。

息子のごっこ遊びに、すみっコぐらしが追加されたのです。
すみっコぐらしの絵本を読むことで、息子の興味が深まり、他の遊びにまで広がっていった事例です。
このように、絵本は興味を深めることができるのです。

興味や関心が広がる

二つ目のポイントは絵本は興味や関心を広げるというポイントです。
一つ目のポイントと似てはいますが、違いがわかるようにこちらも一つエピソードを紹介させてください。

息子は5歳後半の頃にWONDER MOVE まるみえ図鑑という図鑑を読んでいました。

まるみえ図鑑は身体の構造を丸見えにしたり、ロボットの中身を丸見えにしたり、いろんなものの中身を見られる図鑑なのですが、最初はロボットに興味を引かれてその図鑑を選んでいました。しかし何日か読み進めていくうちに、出雲大社のページをよく読むようになりました。

「何でこのページが好きなの?」と聞いてみると「むかしっぽい たてものが すきだから」と答えてくれました。

試しに同じシリーズの世界遺産の本を買ってみるとこれが大ハマり。

イエローストーンなんかの派手な世界遺産も掲載されているのに、一番初めに興味を持ったページは奈良の大仏の作り方。かなり渋い選択です。

ロボットに惹かれてまるみえ図鑑を買った頃は、まさか奈良の大仏に辿り着くとは思いませんでした。
これも絵本が興味や関心を広げた事例です。

こちらの図は文部科学省が2016年に報告した「子供の読書活動の推進等に関する調査研究」の一部です。

子供の読書活動の推進等に関する調査研究報告書 P.119(文部科学省)

図からわかる通り、読書時間が長い子どもの方が意欲関心の得点が高いことがわかります。
このように読書をする子が興味や関心を広げていけることはデータでも示されています。

悩みの解決につながる

3つ目のポイントは絵本が悩みの解決につながるということです。
この悩みとは親の悩みよりも子ども自身の悩みにフォーカスを当てています。

息子が5歳後半の頃、私たち親をイライラさせるような話し方を良くするようになりました。
特に息子自身がイライラしている時にはどうしても相手を怒らせるような口調になってしまうことがありました。

「このままでは同じこと友達にしてしまうと、息子自身が嫌われて寂しい思いをするのではないか」と思いました。
息子自身も 「ぼく なにもわるいことしていないのに むしされるの」と悩んでいるようでした。

色々と考えた末、絵本に頼ることにしました。
物語であれば相手を思いやる事の大事さや、自分がしゃべる言葉によって相手がどのような気持ちになるかも想像しやすいと考えたからです。

そしてことばのかたちという絵本を2人で読みました。

絵本の中では酷い言葉が釘のように相手を血だらけにするシーンがあります。
読み終えた後に「相手はこんな気持ちだったかもよ?」と話したところ、「はりがささるのは いたそうだね」と、少しわかってくれていそうな感想を言っていました。

今回は「相手の気持ち」でしたが、子どもを観察して絵本を選ぶと、子どもの悩みを解決することができます。
私はこれが一番大事なポイントだと考えています。

こちらの図は先ほどと同じ文部科学省の調査資料です。

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子供の読書活動の推進等に関する調査研究報告書 P.119(文部科学省)

図からわかる通り、読書時間が長い子どもの方が論理的思考、他者理解、人間関係の得点が高いです。
読書をする子ほど、問題に直面した時に解決していくスキルが高くなることがデータでもわかります。

全科目に関わる問題文を解けるようになる

次は実用的な目線でのポイントです。

息子は年長さんの頃に、スマイルゼミ(タブレット教材)とZ会(紙教材)の2つを並行してやっている時期がありました。

Z会(左)とスマイルゼミ(右)

スマイルゼミは年少さんの頃からやっていて、Z会は年長さんになってから追加で始めていました。
Z会とスマイルゼミの教材レベルが同じくらいだったので、Z会を始めた頃はZ会も問題なくできると思っていました。
しかし実際は苦労する場面が多かったです。

なぜ解けないのかと息子を観察してみると、問題文が長いほど解けなくなっていることがわかりました。

息子は当時、文字自体は読めていたのですが長い文章が苦手でした。
同じ文章題でもスマイルゼミは読み上げ機能があり、文章を読めなくても解けてしまいます。
Z会も同じように親が問題文を読んであげると解くことが出来るのですが、自分一人だと解けない状態でした。

ちょっと雑談

スマイルゼミとZ会を両方行っていた期間は2か月ほどです。
スマイルゼミの読み上げ機能は確かに便利だったのですが、Z会と同時進行で比較してみた結果、息子にはZ会が合っていると判断し、今はZ会1本に絞っています。

ここで対策として考えたのが絵本です。
問題文が読めないという課題に対しては、読書量を増やすことが解決策につながるのは受験界の常識です。
つまり絵本をたくさん読むことで、文章題を解くという全ての科目に通じるスキルを磨くことができるのです。

せっかく図形が得意なのに、文章が読めないことで図形問題が解けなかったらもったいないですよね。
絵本を読むことは、得意科目をしっかり得意科目ににするために大事なことなのです。

1人で本を読むようになる

ベネッセ教育総研の調査によると、幼児期に親からの読み聞かせが多い子供ほど、その後自分1人で本を読むようになることがわかっていいます。
下の図は年長のときに本を読んでいる子(縦)ほど、小学一年生(横)のときに1人で本を読む頻度が増えることをデータで示しています。

これからの幼児教育2019春 P.21(ベネッセ教育総合研究所)

1人で本を読めるようになると、当然のことながら今まであげた「興味や関心が深まる・広がる」「悩みを解決する」ことが自分1人でできるようになっていきます。
絵本の読み聞かせをすることが、自分1人でどんどんと成長していく土台作りにつながっていくことを示してくれているのです。

まとめ

今回は絵本を読むことで子どもが成長する5つのポイントを紹介しました。

  1. 興味や関心が深まる
  2. 興味や関心が広がる
  3. 悩みの解決につながる
  4. 全科目に関わる問題文を解けるようになる
  5. 1人で本を読むようになる

絵本が子供の成長につながることを少しでも理解できたら、読み聞かせをしたり、絵本を買いに行くことがより楽しくなるはずです。
これからも子どもと幸せなひと時を過ごしてくださいね。

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