5歳でもZ会KOOVプログラミングで学べるのか試してみた

Z会KOOVプログラミング講座 トラック

ママ
ママ

Z会のプログラミング講座をやってみたいけど、子供のレベルに合っているか不安…
キットだけで5万円となると子供が飽きてしまうのが怖くて手を出せない…

そんなことを思ったことはありませんか。

この記事では実際に5歳の息子と一緒にZ会のKOOVプログラミング講座を2か月受講してみて、

  • どこまで一人で学ぶことができたのか
  • どういったところに親のサポートが必要だったのか

を細かくお話ししていきます。

この記事を読み終える頃には、自分の子供でもZ会プログラミング講座ができるかどうかがわかるようになりますよ。

息子のスペック

結論をお話しする前に、今回ご紹介する5歳の息子のスペックについてお話しします。

これくらいのレベルの子であれば、プログラミングは自分で学べたんだ。

ということを考えるための補足情報としてお聞きください。

まずは生活習慣についてです。

  1. 保育園の年長クラスに通う5歳児
  2. 平日は毎朝保育園に行く前に15分間Z会の幼稚園講座をすることが習慣になっている
  3. 土日は予定がない時であれば1時間ぐらいZ会やテキストをやっている

このような形になります。
1日の勉強時間は多くないかもしれませんが、毎日欠かすことなく勉強する習慣がついています。

次に得意分野についてです。

  1. 文字を読むのが嫌いで3行以上の文章を見るだけでうんざりしてしまう
  2. 文字は大体1秒に1文字読めるくらいのスピード感
  3. テキストで好きな問題は論理、形、迷路
  4. レゴが好きで6歳向けのレゴマリオは一人で作れていた

こんな感じです。
息子は毎日テキストをやっていますが、長い文章を読むときは親がサポートしています。
またプログラミング的な観点で言うと、論理の問題やレゴブロックが好きなことはプラスに働きます。

ちなみに

今回Z会KOOVプログラミング講座をはじめたきっかけは、Z会に同封されているチラシを見て息子自身が「やりたい!」と言っていたからです。
高額なので少し悩みましたが、「クリスマスプレゼントに欲しい!」とまで言っていたので、「これは勉強ではなく遊びとしてプログラミングと関われそうだな」と思って買ってあげました。

結論

それでは結論です。

  • 5歳でもZ会KOOVプログラミングで十分楽しんで学べている
  • ただし親のサポートが必要で、特にテキストの教材はほぼサポートしている
  • 全てを学ぼうとせず興味のある所から触ってもらうスタイルにしている

以上となります。

それではここからは実際にKOOVを使って一か月間どのように学んでいるか、どこが難しく、どこに楽しんでいるかを詳しくお話ししていきます。

実際の1ヶ月の流れ

1日目 テキスト教材(10分)

まずはテキスト教材から始まります。

Z会プログラミング講座の紙テキスト

プログラミング講座なのにテキスト教材があるの?

Z会のプログラミング講座は、プログラミングの技術そのものを学ぶだけではなく、プログラミングの経験を通して問題解決力を養うことを重視しています。

実はIT業界においても職種は様々で、プログラミングだけしかできない人はIT土方(ITにおける土木作業員)と呼ばれており結構給料が低いです。
IT業界以外の方だとあまりイメージがつかないかもしれませんが、プログラミングができる=高収入というわけではないんですね。

そういう点でもZ会のプログラミング講座はプログラミング技術だけではなく問題解決力も育てていこうという趣旨なのだと思います。

さてそれでは具体的にどのようなテキスト教材があるかについてです。
2ヶ月目である今回は、

  1. 歌川広重の絵を見て江戸時代の歩き方について考える
  2. 自宅からおばあさんの家までの電車と徒歩の乗り換え時間を計算する
  3. 地図を見て駅から家までの行き方を説明する

という3つの課題が出されていました。

文章だけではわかりづらいですが、これが5歳児にとっては結構難しいです。
文章量も結構なもので、読むだけでも苦労します。
さらに、たとえ文章を代わりに読んであげたとしても、内容が理解できるかと言うとこれもまた難しいです。

Z会の公式ページにも参考問題が紹介されています。
こちらは先ほど1つ目に取り上げた歌川広重の問題です。

社会
Z会プログラミング講座 みらい with ソニー・グローバルエデュケーション > 教材の紹介

難しさのイメージがついたのではないでしょうか。
もう一つ、今回のテーマとは異なりますが、国語の参考問題がこちらです。

国語
Z会プログラミング講座 みらい with ソニー・グローバルエデュケーション > 教材の紹介

Z会の他のテキスト教材とも見比べてみましたが、おそらく小学校3年生ぐらいの教材になってると思います。

また息子はプログラミングをやりたくて始めているので、こういった明らかにお勉強ムードのテキストが最初に出てくると、モチベーションが一気に下がっていました。

なのでわが家ではテキスト教材は程々に、というか3問中1問しか解かないくらいに飛ばしてしまいました。

1日目 KOOVブロックの組み立て(10分)

ここからはプログラミングに入ります。

まずはブロックの組み立てからです。
ブロックはタブレットを見ながら組み立てていきます。

自分でタブレットを操作しながら組み立てます。

KOOVのブロックはレゴよりも少し難しくて、ブロックが左右非対称になっているので形だけではなく向きにも気をつけないといけません。

今回はトラックが完成しました。

それでもレゴに慣れているからか、ブロックの組み立てに関しては全く親のサポートを必要とせず一人でサクサクと完成させてしまいました。

1日目 今月のプログラミング(20分)

お次はメインとなるプログラミングです。

息子はプログラミングに関する教材を受講したことはありませんでしたが、画面に書いてある文字さえ読んであげたら、一人でもブロックを組み合わせてプログラミングすることができていました。

ただわが家はSurface ProというWindowsパソコンを使ってプログラミングをしているのですが、正直に言うと画面操作がかなりやりづらく、タッチ操作だと思った通りにブロックを動かせないことが多いです。

そのため子供だけでは操作面の問題でプログラミングができず、親のサポートが必要です。

このサポートに関しては学びのサポートというよりはパソコン操作のサポートになっているので、本質的ではないと思っています。
もしかしたらiPadであればスムーズに操作できるのかもしれませんが、是非ソニーさんにはアプリの改善をしていただきたいです。

ちなみに自分でプログラミングしたトラックが動くのは息子にとって相当楽しいらしく、何回も何回もプログラムをトラックに転送して動かしていました。

「てんそう」ボタンでタイヤの動きを確認。

この点はタブレットなどの「画面だけが動くプログラミング」とは異なるKOOVならではの良さです。
やはり「現実世界のものが動くプログラミング」は感動が大きく、これこそがプログラミングにハマる大きな要素です。

「ママ!見て!」と母親に誇らしげに見せてあげたり、
「んじゃ!次やってみるか!」とチャレンジングな言葉が聞けたり、

講座をやって良かったなと思いました。

一旦ここで飽きてきたらしく、息子のペースに合わせて1日目のプログラミングは終わりにしました。

2日目 今月のプログラミング(30分)

ここからは2日目の内容です。
2日目は1日目の続きで、トラックを利用して「ずっと」という動き続けるためのプログラミングブロックを学びました。

実際に息子が作ったプログラム

今までは動かすたびに「てんそう」ボタンを押していたのですが、「ずっと」ブロックのおかげで動き続けるのが楽しかったのか速度を変えたりして遊んでいました。

ちなみに

お題の1つに「前進と後進の速度を変えて、前進と後進を繰り返そう」というものがありました。
「まえは早くて、バックは普通遅いやろ」と息子に言われて、なるほどなーと思いました。
Z会は毎月身近なテーマを取り扱うそうですが、現実世界と照らし合わせることができて良いなと感じました。

3日目 自由製作プログラミング

記載中です。

受講前に感じていた不安

ここからは私が受講前に感じていた不安と、受講後の今だからこそ答えられることをお話ししていきます。

幼稚園児でも大丈夫なの?

これはまず最初に思ったことです。
Z会のQ&Aには以下のように回答されています。

受講学年に制限を設けておりませんので、小学生以外の方でもご受講いただくことができます。ただし、小学生を対象としたサービスのご提供となり、ワークブックは、それぞれの推奨学年を想定して作成しておりますことをご了承ください。

漢字にはルビをつけておりますが、未就学児の方の場合、文章に多少の難しさを感じるかもしれません。また、変数などの抽象的な概念も扱うなど、未就学児の方のご受講を考慮した教材とはなっておりません。
未就学児の方の場合には、保護者様のサポートをお願いいたします。

[LEGO][Scratch][みらい]小学生ではないですが受講できますか?

z会も推奨学年を想定して作成していると答えてはいるのですがこれが微妙な回答でして、

そもそもKOOVの推奨学年は小学1年生から4年生とかなり幅広いのです。

小学1年生を想定しているのであれば幼稚園児でもなんとか大丈夫かなと思いますが、小学4年生を想定されているのであれば話は別です。

結論として、私の感覚ではテキスト教材は小学3年生程度を想定しているのではないかなと思いました。
一方でプログラミング教材については今のところ幼稚園児でも問題なく進められています。

プログラミングを題材に問題解決力を養いたいのであれば、幼稚園児でも十分楽しめるはずです。

ちなみに

Z会のKOOV受講生の声を見ていると、小学1年生で1人でやっている人が多数出てきます。
率直に「この1年生たち、強すぎでは…」と思いました。

親がプログラミングできないけど大丈夫?

親世代はプログラミングなんて学校で習わなかったので不安ですよね。我が家も父親の私はITエンジニアですが、母親は文系卒です。
でも問題ありません。文章さえ読んであげたら子供でもできるレベルです。

モーターを回転させるプログラム

また適宜「やりかたをみる」という形で答えが出てくるので、真似しながら作れば問題なく進めます。

ちなみに

「真似しながら作ったら意味ないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
大人がプログラミングを学ぶ際も、書いてあることがわからなくてもまずは同じように自分も書き写してみる「写経」と呼ばれる作業があります。
書き写す中で少しずつ意味がわかったり、気づきが生まれるので、真似しながら作ることは大事なことです。

通信教育の方がよい?教室に通うのは?

プログラミング教材は結構大きな出費になりますので、どれくらいかかるか気になりますよね。
Z会KOOVだと年間5万円くらいかかると知ったとき、「それだったらリアルな教室に通えるのでは?」と考えました。

そこでKOOVコンテストで金銀3年連続受賞している業界最大規模のプログラミング教室Axisと比較したのがこちらの表です。

Axis(教室)Z会(通信教育)
年額125,620円/年
内訳
授業料8,140円/月
教材料2,090円/月
テキスト2,860円/年
53,856円/年
(12ヶ月一括払い)
KOOV無料
教室のもの
14,980円で購入
自分のもの
2022/2/8時点

あらためて比較してみると、Z会の方が半額近く安かったです。

またZ会だとKOOVのブロック自体が手元に残るのもポイントですね。
ブロックが自宅にあれば気が向いたときにいつでも遊べますし、何より「自分のもの」にできるのは特別です。

ちなみにZ会では度々KOOVの割引キャンペーンをやっています。
私が購入した14,980円も割引キャンペーンの際で、KOOVは普通に単体で買うと54,800円するのでZ会経由で買うとかなりお得になります。

SONY公式と何が違うの?

KOOVはSONYの製品であり、KOOVアプリもSONYのアプリになります。
そのためZ会でなくてもKOOV自体を購入して学ぶことはできます。

何が違うのかが公式ページを見てもわからなかったため、サポートに問い合わせてみました。

KOOV®専用アプリに、Z会のコンテンツを追加しておりますので、どちらの内容も学習が可能でございます。(学習サポートにつきましては、Z会のコンテンツのみとなります)
みらい講座は、プログラミングの技術そのものを学ぶことではなく、プログラミングの経験を通して、知識を活用することを重視しています。
プログラミングをベースとした学びにより、どの時代にも通用する底力を身につけることを目指しています。
身近な問題解決がテーマとなっており、毎月さまざまな問題が与えられます。算数や理科はもちろん、ことば(国語)や社会に関連する問いに答えながら、解決策を検討し、プログラミングを使って自分なりの答えをつくりあげていきます。
教科の学習との関連もありますので、理数系の教科だけではなく、幅広い教科に対する興味を持たせたい方におすすめです。
また、みらい講座では、年2回、学習の定着を確認する「みらい創造力プログラミング診断テスト」があり、ある程度のスパンで学んだことをじっくりと振り返る機会があります。

Z会プログラミング事務局

まとめると以下になります。

  1. Z会だとSONYコンテンツとZ会コンテンツの両方を利用できる
  2. Z会からは問題解決をテーマとした問題が毎月届く
  3. Z会はプログラミングだけではなく算数、理科、国語、社会の教材も含まれる
  4. Z会は年2回診断テストがある

私は息子に問題解決力を身に着けて欲しいので、Z会で良かったかなと思っています。

まとめ

まとめに入ります。

  • 5歳でもZ会KOOVプログラミングで十分楽しんで学べている
  • ただし親のサポートが必要で、特にテキストの教材はほぼサポートしている
  • 全てを学ぼうとせず興味のある所から触ってもらうスタイルにしている

プログラミング教育はまだまだ始まったばかりであり、今後も様々な教材が出てくると思われます。
そんな中、長年通信教育を扱ってきたZ会はうわべのプログラミングだけではなく、本質的な問題解決能力も考えてくれている良い教材だなと感じています。

何より息子がプログラミングの楽しさを感じてくれていることが親の私としては嬉しいです。
これからどんな作品を作ってくれるのかが楽しみですね。

以上となります。
頑張りすぎず、楽しい毎日を歩んでいきましょう。

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